タイ自分史リターンズ

【自分史第24話】ゴーゴーバーで働くタイ人彼女に対し、男が言い放った仰天提案 

2018年4月9日

以下の記事は、2013年4月頃の回想録です。

 

限られた資金を元手にタイで起業をする場合、果たしてどんなことをやったらよいのだろうか?

こんな疑問を解決するため、僕はさっそくメイに事の経緯を説明したのでした。

ですがそんな僕の突然の非現実的話題に対して返ってきた彼女の答えとは、なんとも期待外れな物だったのです。

そもそも、彼女は未だかつて、ほぼゴーゴ―バーでしかお金を稼いだことがありませんでした。

夜の世界へ入る前に少しばかり昼の仕事をしていたこともあったようですが、その経験は本当に僅かであり、経済の仕組みから何までとにかくビジネスの事に関してはまるで知識がありませんでしたし、はっきり言って全くの無関心だったんです。

しかし、自らの経歴が仇となり、タイ就職の道を事実上断たれ、焦りを覚えていた僕は、彼女にとことん食い下がります。

 

「なんでもいいから、何か良い商売はないかな?」

「なんだったら、メイが興味のあるビジネスを二人で形にしてみようよ!」

 

何しろ、起業のアイデアが何も出てこないなんてことになれば、僕のタイ生活の夢はその時点でついえてしまいますから。

なんの学も無いゴーゴー嬢のアイデアに頼ってでも、なんとかタイへ渡る自分なりの口実が欲しかったのです。

 

しかしそれでも、なかなかメイから良い答えは返って来ません。

それどころか、遂に僕のしつこさに業を煮やした彼女が、電話越しに突然こう言い放ったのです。

「あなた、日本で仕事をしているんじゃなかったの?!」

 

この言葉に、僕は一瞬固まります。

どうしよう・・・。

本当の事を言うべきか、言わぬべきか。

考えた末、僕は半分本当、半分嘘のような言葉を彼女に返してしまったのです。

「実は、タイから戻ったあと、自分は仕事を辞めることにしたんだ」

「なぜなら、それまでの仕事を続けていたら、次にいつタイに行けるかわからないし(休みが少ないという意味で)」

「それで仕事をしていた時に貯めたお金を元手に、タイで商売を始めてみようかと思ったんだよ」

「そう考えた一番の理由は勿論、メイと一緒に居たいからであって、そのためにタイへ移り住もうと思ったんだ」と。

 

そしてこうも続けました。

「自分がタイで商売を始めるにあたり、出来ればメイに全面的に協力して欲しいんだ」

「つまり、今の仕事、ゴーゴーバーの仕事を辞めて欲しいと思っている」

「もちろん、ビジネスは簡単に軌道に乗るわけじゃない」

「だけど、もしメイが僕の事を本当に好きでいてくれているのであれば、共に頑張って貰いたいと思っているんだ!」と 。

 

正直言って、後半の部分はほとんど自分の都合の良いように解釈していました。

一緒に協力して貰いたかった本当の理由は、自分がタイ語も出来ないし人脈も何もないからで、はじめから彼女ありきだったのです。

 

すると案の定、メイは僕の心理を見透かしたかのように、こう反論してきました。

「私は今のゴーゴーバーでの仕事が本当に好きだし、そもそも自分自身で商売なんてしたくない!」

「もし今、ゴーゴーバーを辞めてしまったら、職場の仲間には会えなくなってしまうし、毎日孤独だ」

「そして何より、今の私のしている仕事よりも稼げる商売が出来るなんて、到底思えない」

「もし自分が仕事を辞めたら、あなたは私や私の家族を養っていけるの?」

「タイでビジネスをするぐらいなら、あなたには日本で働いていて欲しい」

「もし本当に私の事を愛しているのなら、日本で働いて稼いだお金を、定期的に私に送って欲しい」

「あなたと一緒に暮らしたいという気持ちもあるけれど、私にとって今一番大事なのは、経済的に家族を支えることであって、このことは決しておろそかに出来ない」

「それに、私には自分のマイカーを購入するという夢だってある」

「とにかく、タイで働くよりも日本で仕事をしたほうが絶対に収入は多いのだから、あなたは日本で仕事を探して!」

 

こんな風に立て続けに正論で捲し立てられ、ぼくの心は一気に折れそうになります。

で、そんな状況の中、またしても僕の悪い癖が出てしまったんです。

「お金の心配は一切しなくて大丈夫だよ!」

「今ある貯金で起業の資金はもちろん、メイの生活費のことやメイの家族のことも全て賄うつもりだから、どうか安心してほしい」

「この前、バンコクへ行った時は所持金が少なくて迷惑もかけたけど、次回は生活する目的で行くのだから、経済的なことは全て任せて欲しい」

「その代り、メイは今の仕事を辞めて、なんとか一緒に商売を手伝って欲しいんだ」

 

全くもって、この発言内容に根拠はありませんでした。

ですが、この時は直観的に感じたんです。

もし、自分が彼女の言い分をのんで、このまま日本で生活する道を選んでしまっては、きっと近いうちに二人の間は遠距離恋愛に耐えられずに破たんすることとなるだろう。

それならば、一か八か破れかぶれでもいいから、突き進んでやると。

で、こんな風に明らかに無茶苦茶な見通しを示して見せた僕に対して、彼女が突然、こう切り出してきたのです。

「私の収入がいくらぐらいか、あなた知ってるの?」・・・と。

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survive30's

シパタイ

このサイトは、2014年9月~2016年9月までのおよそ2年間に渡って、わたくし、シパタイが運営しておりました『タイで起業や就職をするも失敗続きな男のブログ』の続編ブログです。ちなみに、過去の自分史については多少加筆修正し、『自分史リターンズ』として再編集の上、当ブログにて掲載中です。それではみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

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