タイ自分史リターンズ

【自分史第25話】無職男がゴーゴーに勤めるタイ人女性の収入に茫然自失とする 

2018年4月9日

以下の記事は、2013年4月頃の回想録です。

 

彼女が1ヵ月に大体いくらぐらいのお金を稼いでいるのか?

正直言って、当時の自分にはその見当すらつきませんでした。

ただ、いくらゴーゴーとは言え、タイでの話なのだから、率直に言ってたかが知れているのではないかと内心で少々見下していたのも事実だったんです。

 

しかしながら・・・メイの話を聞いた僕はその後、愕然とすることとなります。

それはなぜかと言えば、二人で導き出したその金額が、あまりに自分の予想とかけ離れた数字であったがために他ならなかったのでした・・・。

 

メイは具体的な話をする前に、僕に対してこう前置きをしました。

「まず、私のお店で認められている1ヵ月のお休みは月に2回だから、例えばその2日以外全て出勤したとして計算してみてね」

「それから私の場合、ショートは3,000バーツ、ロングは5,000バーツだから」と。

 

僕は初めて聞いた公休日数とやらに思わず仰天しました。

なんと、1ヵ月の間に認められる分が2日しかないのかと・・・。

しかも、この業界ではなにも珍しいことではなく、だいたいどこでも同じ条件だと言うではありませんか。

尚且つ、この日数以上を求める場合は、1日1,000バーツの罰金を店側に支払わなければならないということでした。

ある意味、日本のブラック企業なんて目じゃないと言わんばかりの待遇だと言えますね。

自分が新卒で勤めていた会社は完全週休2日制でしたが、僕はそれでも色々と文句を言って辞めてしまいました。

それなのに、一方でこうしてかなりきつい仕事であるにもかかわらず、何も不満を言わず働いている人間が居るとい事実・・・。

自分の仕事に対する考えの甘さというものをひしひしと感じてしまった瞬間でした。

 

加えて、僕はチップの相場というものにも興味を惹かれました。

彼女曰く、それは飽くまで本人の独断で決めているとのことで、あらかじめ定められた最低価格などは一切ないとのことでした。

当時から、僕も遊びに行った際などに様々なお店で幾らぐらいなのかと言う事をその都度聞いてきて、それはなんとなく分かっていたことだったのですが、それにしてもメイの言う値段はかなり高い部類に入るなあという印象でしたね。

バンコクの基準で考えた場合、当時は幾らか交渉したとして、普通に行けばおおよそショートが2,000バーツ~、ロングが4,000バーツ~ぐらいでしたから。

その基準でいくと、如何にメイがお高く留まっていたのかと言う事がわかります。

ただ、僕から言うのも変な話なのですが、決して目立つような子では無かったんです。

はっきり言って、どちらかと言えば2番手、3番手タイプだったように思います。

まあ、逆に言うと、そんな普通な子でもやっていけてたぐらいに、お店に勢いがあったということなんですが。

それにしても、僕がイメージしていたよりもはるかに上を行っていたことだけは確かでした。

 

では、こうした前提条件の下、実際にどのぐらいの月収があるのかということで・・・。

その部分を、詳細に二人で計算してみたんです。

まず、1ヵ月30日として、月のお休みは2日だから、実際の稼働日は28日。

(まあ、現実にはこれに加えて月に3日ぐらい仕事をサボることになるのが常ですが、今回は置いておきます。)

次に1日当たりの収入を計算してみると・・・  。

ドリンクバックがおよそ、300バーツ(1杯につき、50バーツの戻りがあります。)

(ちなみに、定められているノルマは、100杯ぐらいだったと思います。)

その他で貰えるチップの平均がおよそ300バーツとのこと。

これで1日当たり600バーツとして、そこに28を掛けると、合計16,800バーツ。

それから・・・。

ペイバーされた際にもらえる分を平均すると、だいたい3,500バーツぐらい。

(*メイはロングで行くことが稀だったためです。ペイバーのノルマは月に8~10回程。月によって変わります。)

で、これは1日に複数回あることもあるので計算がややこしいのですが、概ね4日に1度ぐらいは2人のお客さんが付くと仮定しときます。

ただ勿論、全く不作に終わる日も考慮しないといけないので、1週間当たり2日程何も無い日を省くと、実際の稼働日はだいたい20日。

で、先ほどの4日に1度の大入り日と言う条件も組み込むと、総回数は25回。

つまり、外に出てからの合計は87,500バーツということになります。

加えて・・・。

一部では、ひいきにされている男性からの送金なんてものがあって、これが莫大な収入になることがあるのですが、どうやらメイの場合、海外からやタイで働く人からの送金は無かったようなので、これに関しては、ゼロということで処理をしときます。

 

そして、最後の最後に・・・。

このケースのように1か月間無遅刻無欠勤で出勤した場合、満額で給料を貰う事が出来ます。

それが確か、12,000バーツ

ということで・・・  。

1ヵ月の平均月収が一体いくらだったのかと言えば・・・。

合計、約116,300バーツ!

 

おそれいりました。

全く歯が立ちません。

ただ、メイも初めてこんな風に具体的に自分の所得を計算してみたようで、僕と一緒にかなり驚いていました。

それでも、もっと欲しいとは言っていましたが。

 

それにしても、ゴーゴーの仕事というものを完全に見くびっていました。

無論、自分はこんな給料を日本において1度たりとも頂いたことがありません。

「ついさっき、起業した暁には家族の分まで全部面倒見るなんて言っちゃったけど、事業を興してすぐにこんな大金を毎月得るなんて絶対に無理だよなぁ・・・」

 

そこで、僕はなんとも無責任な事を言ってみたんです。

「それにしても、毎月頑張っているんだね」

「正直言って凄いと思うよ・・・」

「だけども、もし僕がタイで何かビジネスをしながら一緒に暮らしたとしたら、例えば今現在の仕事をするためにかかっている衣装代だとか交通費だとか、色々と削減できる部分もあるはずだよね??」

「それに家族への仕送りだってそんな行き過ぎたものではないだろうし・・・」

「確かに、今の仕事を辞めたら多少収入は減るかもしれないよ?」

「それでも出ていく分も減るはずだから、そこでバランスを取っていこうよ!」

「だから、さっき僕が言ったように、二人で別な道を探して頑張って行こう!」と。

しかし、この言葉にも滲み出ているように、僕は既にだいぶ気後れしていました。

だって、日本でもなかなかこんなお金を得るのは大変ですからね。

至極当然のことだと思います。

けれども根拠の無い自分のプライドのため、強がり通したのでした。

 

しかしです。

そんな自分に対し、今度は彼女がこんな言葉を浴びせてきたんです。

「あなた、私がいったい1ヵ月にどのぐらいの支出をしているのか知っているの?」と。

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survive30's

シパタイ

このサイトは、2014年9月~2016年9月までのおよそ2年間に渡って、わたくし、シパタイが運営しておりました『タイで起業や就職をするも失敗続きな男のブログ』の続編ブログです。ちなみに、過去の自分史については多少加筆修正し、『自分史リターンズ』として再編集の上、当ブログにて掲載中です。それではみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

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