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【自分史第30話】ゴーゴー嬢の彼女が唯一興味を持ったビジネス、その理由とは 

2018年4月9日

以下の記事は、2013年5月頃についての回想録です。

「小さい頃から、自分のお店を持ちたいと思っていた」

「その中でも、洋服屋さんに憧れていた」

メイの発したこの一言に対して、僕は急に色めき立ちます。

これだ!

せっかく夜の世界から足を洗ってもらおうと言うのだから、彼女には是非好きな事をやらせてあげたい。

それに、メイが積極的に動いてくれた方が、自分としても何かと楽だし・・・。

それにしても、この子にだって「夢」と呼べるような物があったじゃないか!

てっきり、ゴーゴーバーでの仕事にしか興味が無いのかと思っていたけれど、やっぱり彼女なりに考えていたことはあったのだと、我ながら安心もしました。

けれども一方で、即座に一つの疑問が湧いたのです。

なぜ洋服店なのだろうか?

その辺りの事をもう少し詳しく聞いてみたい。

そう思った僕は、この疑問について素直に聞いてみました。

シパタイ
ところで、なんで洋服店にこだわるの?
シパタイ
例えば、レストランをやってみようとかは思わないの?
私、基本的にサービスの仕事が嫌いなの!!
メイ
けれど、その中で唯一、洋服店だったらやってもいいと思うわ
メイ
それ以外のサービス業なんて、私的には論外
メイ
食べ物を売るだなんて、そんな屋台の人みたいなこと、恥ずかしくて絶対に出来ないわよ!
メイ
シパタイ
そっか・・・
シパタイ
ところで、洋服の事はどれぐらい好き?
シパタイ
本当にお店開いても大丈夫そう??
私、服のセンスにだけは自信があるの!
メイ
だって、ほぼ毎日洋服屋さんに足を運んでいるもの!
メイ
もしも自分のセンスで集めた洋服を売ることが出来るんだったら、絶対にお客さんは来るはずよ!自信があるの!
メイ

なるほど・・・。

なんとなく理解できたような、出来ないような・・・。

ただ、毎晩派手な洋服を身にまとい、ゴーゴーバーに出勤していくメイの姿を過去に見ていた僕としてみたら、確かに彼女が屋台のような小汚い場所で仕事をしたり、レストランのウエイターのような事をすることは到底想像できませんでした。

しかし、考えてみたらゴーゴー嬢としての仕事だって立派なサービス業ですからね。

何か腑に落ちないところもありましたが。

まあ、華やかさという面において、洋服店と言う選択肢のみが唯一彼女の許容範囲内として残ったというわけであったのでしょうか。

でまあ、こうして僕が半分納得しかけたときのことでした。

メイがある本音を口にしだしたのです。

本当の事を言うとね、前回あなたが日本に帰った時点で、私とあなたとの関係はもう終わったと思っていたの
メイ
だって、あなたがこんな風にタイにすぐ戻ってこれるだなんて思ってもみなかったから
メイ
それに、あなたのようなお客さんとの恋愛は仕事の邪魔になると思ったから、早く断ち切りたかったのよ
メイ
シパタイ
じゃあ、僕が戻って来たのは間違いだったってこと?
確かに、はじめはそう思ったわ
メイ
だって、まさか本当にこんなすぐタイに来てくれるとは思ってなかったから、正直びっくりしたの
メイ
だけど、自分なりに考えてみたの
メイ
あなたは、私に今の仕事を辞めて欲しいんでしょ・・・
メイ
それに、家族の事も心配しないでいいって言ってくれたから、あなたの言う通りにしてみようかなって
メイ
シパタイ
もちろん、僕と一緒に商売をやってくれるんだったら、それは約束しようと思ってるよ
シパタイ
じゃあ、さっき言ってた洋服店のことだけど、取りあえずやってみようか?
うん!接客とか苦手だけど、頑張ってみようと思う!
メイ

接客業が苦手って・・・。

「いつもやってるじゃないか!」  と言う突っ込みが思わず口から出て来そうになってしまいましたが、まあこの瞬間、なんとか起業のプランが出来上がったのでした。

「これで、何とかタイに再びやって来た意味はあったと言えるだろう」と。

取りあえずのプランが決まり、僕は心の底から安堵しました。

と同時に・・・ 。

起業の方針が決まったことで、彼女がゴーゴーバーの仕事から手を引くことを了承してくれたことは、僕にとって何より嬉しい事でした。

「これで、やっとメイのことを独り占めできるんだ!」と。

つい最近までは、自分が定職を持っておらず経済的に余裕が無いために、彼女のような夜の世界のタイ人女性を金銭で囲うことの出来る日本人たちのことを、やっかみと羨望の眼差しでもって見ていた自分の姿がありました。

しかし、もはやそれも過去こと。

「好きな女性と一緒に夢を切り開いて行ける!」

やっと、そう確信出来たのでした。

確かに、メイが自分のお金を頼りにしていることは理解していました。

けれども、夜の世界で生きて来たタイ人女性が、こんな若くて定職にも就いていないような外国人の男について行くと言ってくれている。

そう考えたら、小さな事なんてなんでも許せるような気になりました。

何より、メイは目先のお金よりも自分との将来を選んでくれたんだと、そう思えました。

ゴーゴー嬢が仕事を辞め、自分と一緒に苦難を乗り越え、共に生きていきたいと言ってくれているという事実。

これだけで十分だったのです。

大学を卒業して会社に就職してからというもの、僕はずっと孤独を味わってきました。

ほとんど友人も居ない、彼女も居ない、職場の人たちともなかなかうまくいかない日々。

そんな我慢の日々を約1年耐えて、それでも何も変わらなくて結局退職。

こんな自分とおさらばするために決行したのが、タイ旅行だったのです。

そのタイに来て、メイと出会って、一緒に過ごして、そして一度は自分の帰国で離ればなれになって・・・。

やっとの思いで、ここまでの信頼関係を気付けたような気持ちになったのでした。

これだけお互いに分かり合えているのだから、ビジネスも絶対に成功するはず。

洋服店から始めて、その先何に化けるかは分からないけれども、必ず上手くいく。

そして二度と、メイを夜の世界には戻さない!

そんな決意の下、起業話は具体的方向へと一気に加速して行くのでありました。

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  • この記事を書いた人
survive30's

シパタイ

このサイトは、2014年9月~2016年9月までのおよそ2年間に渡って、わたくし、シパタイが運営しておりました『タイで起業や就職をするも失敗続きな男のブログ』の続編ブログです。ちなみに、過去の自分史については多少加筆修正し、『自分史リターンズ』として再編集の上、当ブログにて掲載中です。それではみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

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