前回の続きです。
3月18日ーパタヤ3日目の朝
この日は昼過ぎにやっと起床。
カーテンも閉め切り、憂鬱な気分の中、部屋で暫く悶々としていました。
もうこの日から、夜遊びスポットは全てクローズ。
当然、大好きなゴーゴーバーに行くことは叶いません。
しかもこの先、パタヤで合流する予定であった知人たちも相次いで訪タイをキャンセルしたことにより、僕は文字通り、パタヤで孤立したわけです。
せめて昨晩、夜をともにできる嬢を見つけることができていれば、少しは慰めにもなったものの・・・。
それすらも叶わず。
もはや、このたびのパタヤ滞在の出来は絶望的なものになりかけていました。
しかも、こんな時に限って、滞在していたホテル全室が技術的な問題により長時間の停電。
エアコンが使えず、部屋の温度はどんどん上昇。
気分は最悪でした。
とは言え、よくよく冷静になって考えてみると、ここは魔境の地・パタヤ。
夜遊びスポットの一斉クローズが決まったとは言え、本当にまじめに全ての店がクローズしているのかどうかについては疑問の余地が残りました。
正直、あまり外に出たい気分ではなかったものの、もしかすると、まだ遊べるところがあるやもしれない。
そんな一縷の望みをもって、僕は真っ暗な部屋の中でなんとか身支度を整え、いざ冒険してみることにしたのです。
3月18日ーソイ6・WS・ソイブッカオ
夕方頃、まずはソイ6へ。
予想通り、ほとんどの店はシャッターを閉めていました。
でもよく見ると、シャッターが半開きになった状態のお店もちらほら。
ごく少数ですが、店によってはある程度まとまった数の嬢が店頭に私服姿でたたずんでいたりして、控えめながら声をかけてくれたりしてきました。
しかも立ち止まって嬢からちゃんと話を聞いてみると、店に対するバーファイン代は要らないから、連れ出してほしいというようなオファーも。
無論、選べる嬢の数は少なく、しかも私服のため、普段のソイ6にあるようなコスチューム効果が無いので見た目のビジュアルは半減してしまうものの、店に対するバーファイン代無しで嬢をテイクアウトできるのなら、ある意味コスパは良いのではないかと、そう素直に想ったのです。
だがしかし、ソイ6がこのような状況ならば、WSやソイブッカオで、もっと可愛い嬢を見つけ出せるかもしれない。
欲に溺れた自分は、そう考えてしまい、ソイ6から早々に退散してしまったのでした。
でも結果的に、この判断は大きなミスでした。
このあと、まずは散歩がてらビーチにたたずむお姉さんたちをチェックしてみたものの、目立った戦果は無し。
そしてWSはもはや完全終了。一部のレストランを除いて文字通り真っ暗。
ソイブッカオに関しても、LKのゴーゴーバーは当たり前のように全店クローズしており、しかも周辺のバービアに関しても、ほとんどはクローズ。一部控えめ営業を行っているところはありましたが、あとで振り返ってみたところ、ソイ6で客引きしていた嬢たちの質のほうが圧倒的によかったのです。
で、そう思って、遅い時間にもう一度ソイ6へ戻ってみたものの、もはや夕方に見かけた可愛らしい嬢は1人たりともおらず、そして余り物にも当然食指は伸びず・・・。
せっかくのチャンスもこれで完全に水の泡。
その後、一人でトボトボとコンビニに入り、ビールを買って孤独にビーチ飲み。
ちなみに、ビーチには宴会をやっているグループがけっこういました。
夜遊びスポットがクローズした影響で、みんなビーチしか行くところが無かったのです。
でも、それはそれで楽しそうでした。
タイ人のみのグループだったり、外国人男性とタイ人女性のグループだったり。
とにかく、この状況でも楽し気に過ごしている光景がなんとも羨ましかったのです。
もうほんと、そんな姿を見ながら、ひとりでビールを飲んでいると、孤独感がいっきに押し寄せて、消えたくなりました。
自分はこんなところで、いったい何をやっているんだろう。
一緒に過ごす女性はおろか、慰め合える同朋もおらず、ただ無駄にパタヤに滞在しているだけ・・・。
世界一ともいえるこの狂気のプレイ・スポット=パタヤにて・・・。
そんな街に居ながら、まさかこんな寂しい夜を過ごすことになろうとは。
まさに想像だにしなかった状況のなか、結局この日も、僕は最後まで一人の夜を過ごしたのでした。